有馬温泉の旅館


有馬温泉の旅館

有馬という言葉から連想するのは、競馬の有馬記念と有馬温泉。どちらも元々は皇族、武士の雅な文化、遊びから生まれて、時とともに庶民的、一般市民のものになりました。

有馬温泉は日本有数の温泉地で、三古泉・三名泉の一つです。有馬温泉を有名にしたのは、秀吉や谷崎潤一郎などの権力者や文士なのかもしれませんが、個人的な意見として影の功労者は宿泊施設、旅館です。利用し安いお宿や充実したサービスがなければ、温泉の薬効があらたかでも人はやってこないでしょうから。

そう、有馬温泉を庶民のものにした旅館の力です。
有馬温泉は神戸市にあり、且つ大都市の大阪からも近く、交通至便・アクセスが簡単な地の利があります。でも、温泉街そのものはかなりの急斜面にあって道も細いため、多くの大きな旅館は温泉街の周辺や少し離れた山麓、山中に居を構えています。
つまり、アクセスの便の恩恵を受けつつ、景観の良い自然のなかで温泉を楽しめる旅館ができたというわけです。行きやすいところにあって、自然を満喫できる温泉には人が集まります。

地の利による新鮮な食を得られることを十分に利用した。瀬戸内海と但馬・丹波エリアに囲まれているので、新鮮な海の幸と山畑の幸を旅館の料理として提供した。
有馬温泉には、旬の食材を使った料理や食事の質の高さが評判の旅館が多くあります。
食は旅の楽しみのひとつ。食は人を惹きつける重要な要素ですよね。

人気の高さから、かつては「有馬は高い」というのが定番でしたが、最近では幅広い客層の獲得を狙って一泊1万円程度の旅館も見受けられるようになりました。値段の気軽さが受けて、若者、少グループ、家族などこれまでは温泉志向ではなかった人たちも利用するようになっています。
各旅館では充実した日帰りの温泉を提供しているところも多くあるので、神戸や六甲山の観光ついでに立ち寄って、温泉を楽しむことができます。
自分の背丈にあった楽しみ方がある場所には人が集まります。

有馬温泉は、多くの旅館のハード・ソフト両面からの至れり尽くせりのサービスで、一流だけど庶民的な温泉地、みんなの温泉地として栄えていくことでしょう。

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